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屋上緑化を行う場合の留意点とは?

計画、施工、維持管理ポイントをしっかり押さえることが重要です。

計画時に留意すること
(1)緑化目的や緑化場所の構造的な仕様が把握されていること。
(2)建物や第三者への安全が確保されていること。
上記の点は留意する必要があります。これらに留意することで、緑化方法や緑化面積が決まり、緑化による常時積載荷重の増加量、風に対する安全対策、防水の保護方法が決まってきます。
施工時に留意すること
(1)計画通りに施工されていること。
(2)建物建設中で、の設計変更などを見落としていないか確認。
(3)安全に植栽基盤がつくられていること。
上記の点は留意する必要があります。とりわけ、植栽基盤施工時に屋上のディテールが変更されていることがよくあり、水勾配やルーフドレン位置の変更、スラブ表面のエレベーションの変更などによって、施工計画の変更を余儀なくされる場合がありますので、注意しなくてはなりません。施工時のこういった管理を怠ると、所定の土壌厚を確保できなかったり、逆に資材を投入しすぎて所定の積載荷重をオーバーしたり、防水層を破損するなどの問題を引き起こすことになります。
維持管理において留意すること(屋上緑化の造成後)
(1)屋上設備や植栽設備の維持管理
(2)植物の維持管理
などが留意点となります。建物設備ではとりわけ雨水排水のためのルーフドレンの取扱いが重要です。ドレンを金網かごなどで覆って養生した場合でも、落ち葉などが周りに堆積したり、編み目をくぐってかごの中に入ることから、清掃点検は不可欠になります。 植栽設備に関しては、点滴チューブ、電動バルブ、土壌の水分保持状態を数値で示すpF計、制御盤など灌水設備の保守点検が必要です。植物の管理では、木本類では剪定・枝打ち・落ち葉の清掃・施肥・害虫の駆除などを行い、草本類では、枯れ草や害虫の除去、場合によっては優占種や外来種の除草などが必要になってきます。