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壁面緑化はどのくらいの高さまで可能ですか?

実用的には大地(自然地盤)から登攀させる場合20~30メートル、人工地盤上に植栽した場合は5~10メートル程度と考えられます。※弊社の循環水壁面緑化システムでは30メートル程度まで可能です。

自然地盤から登攀させる場合
植物学的な樹木の高さの制約には
(1)幹を強度的に支えられる限界
(2)土壌中から水を運びあげられる高さの限界
という二つの要因が考えられます。つる植物の場合、基本的には他の樹木や建物等にからまりながら伸長するため、(1)の幹の強度的に支えられる限界は、非常に小さいことが推察されます。また(2)については、葉の蒸散により根から水を引き上げられる植物の力を理論的に求めると130メートル程度が植物の受講の限界と考えられています。日本では台風の影響もあるので、30メートルを越す樹木も大変まれで、樹木等を支持体として生育するつる植物にとっては、登攀する高さにも限界があることが推測されます。
また、壁面緑化は数年のうちに、壁面が被覆されることが望まれます。さらに、壁面緑化という以上、剪定等の管理が可能で、ある程度美しい景観が維持されることも必要でしょう。こうしたことを考慮すると、登攀による実用的な壁面緑化の高さは20~30メートルと考えられます。
人工地盤から登攀させる場合
人工地盤の場合、限られた根系域という制約から、必然的に登攀の高さに限界が出ることが推察されます。建物上に設置できる土量には限界があり、それにより人工地盤で保持できる養水分量などもほぼ決まってしまいます。したがって人工地盤の場合、実用的な土壌の確保量から考えて、永続性のある壁面緑化としては5~10メートル程度と考えられます。
※弊社の循環水壁面緑化システムでは30メートル程度まで可能です。