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どのような植物が用いられますか?

使用する工法によっても異なりますが、主にはツル植物が用いられます。
基盤造成型ではあまり大きくならない植物を、用途と目的によって使い分けることも可能です。

ツル植物の留意点
ツル植物での緑化は、登はんもしくは下垂か、また金網などの補助資材を用いるか否かでも 植物の選定は異なります。 登はんで補助資材がない場合においては、付着根(気根または吸盤)を有する植物を主に選定することとなるので種類は限定されます。 金網などの支持材を用いると、付着型や巻き付き型のツル植物の多くの種類が使用できるようになります。その際、よく付着型のヘデラを這わせることがありますが、誘引が必要で、放置すると途中で下垂ことがあるので注意が必要です。 また、目的や用途により、常緑性、花、早期の被覆が求められることがあります。 量力せいで花の咲く種としては、ビグノニア、カロライナジャスミン、スイカズラ、 クレマチス・アーマンディーなどがあります。トケイソウやモッコウバラも暖かい場所では冬季もかなり葉が残ります。生長の早い種類では、トケイソウ、ノウゼンカズラ、ビグノニア、スイカズラなど挙げられます。 下垂に関しては、高さのある建物にはヘデラ類が多く用いられており、とくにヘデラ・カナリエンシスはその代表種といえます。15メートル近くある壁を下垂している事例も見受けられます。 下垂したヘデラ類からは気根は出ず、壁に付着しません。植栽基盤上で株どうしが密になると、急に下垂が早まります。また高さの低い土留壁などの構築物においては、ツル植物以外のほふく系の植物も使用され、ハイビャクシン類、 コトネアスター、ガザニア、ローズマリー、ヒメツルソバ、ハナツルソウなど多くの種類の植物を利用できます。
基盤造成型壁面緑化の植物
装置のタイプや目的、用途によりかなり多様な植物が使用されています。シート型の場合、 コケやセダム類が主体です。プランター型で金網とセットの場合や、プランター自体を隠す場合はツル植物を多く用いますが、構造的に植え付け可能な植物は何でも利用することが可能です。この多様性がこのタイプの特徴です。 ポイントは景観上の目的と管理の問題です。どの程度の期間同じ植物で維持できるかなどでも選定が変わってきます。長期間植物を持たせる場合はあまり大きくならない種を用います。ハイビャクシン、フィリフェラオーレア、ツルマサキ、ハツユキカズラなどが多く使われています。 パネル型の場合、岩盤や急斜面に自然に生えている植物などは使用のヒントになります。 ツワブキやシダ類はその典型とも言えるでしょう。
【登はんに使用する植物】
付着型

ヘデラ類、オオイタビ類ツルマサキ、テイカカズラ(巻き付きも)、

ノウゼンカズラ、 ツルアジサイ、ハトスヘデラ、ツタ、ピグノニア(巻き付きも)

巻き付き型

カロライナジャスミン、ビナンカズラ、スイカズラ、ムベ、ツキヌキニンドウ、

テイカカズラ(付着も)、アケビ、ツルウメモドキ、ナツユキカズラ、キウイ、

ミヤママタタビ、トケイソウ、ピグノニア(付着も)

寄りかかり型 モッコウバラ、ツルバラ、テリハノイバラ、ビラカンサ
【下垂に使用する植物】
付着型

ヘデラ類、オオイタビ類、ツルマサキ、テイカカズラ、ノウゼンカズラ、

ハトスヘデラ、 ツタ、ピグノニア

巻き付き型

カロライナジャスミン、ビナンカズラ、スイカズラ、ツキヌキニンドウ、ムベ、

トケイソウ、アケビ、ツルウメモドキ、ナツユキカズラ、キウイ、ミヤママタタビ

ほふく型

オステオスペルムム、ダイアンサス類、ビンカ・ミノール、ビンカ・マジョール、

ガザニア、ローズマリー、ハイビャクシン類、コトネアスター、マツバギク、

アイスブランツ、アプテニア、ヒメツルソバ、ハナツルソウ